クラウドバックアップ

事例 使えるクラウドバックアップ ― 静岡理工科大学

By yuchimura Jul 11 2017

share-blog
blog-image
今回は、使えるねっとのクラウドサービス「使えるクラウドバックアップ」を学内で活用している静岡理工科大学の情報学部 コンピュータシステム学科で准教授(兼任:静岡大学 客員准教授)を務める水野信也氏にお話を伺いました!

1.静岡理工科大学で水野先生が取り組んでいる活動
静岡理工科大学は、学校法人全体で6000人くらいの教職員・学生数がおり、私は学校法人全体に対して情報基盤の設計を立案しています。今後この情報基盤の整備を進めて、様々なデータを吸い上げ、最終的には教育にフィードバックすることを目指しています。今年から新しく建築学科棟が建ったので、今後ネットワークモデルの基本にしていきたいです。また「クラウドの力で新しい価値を創造する」ことを目指し、様々な分野で研究を進めているところです。
 
2.静岡理工科大学のクラウドバックアップへのニーズ
静岡理工科大学の立地は、大きい地震が今後くるということや海に近いということ、あと原子力発電所がある地域でもあります。しかしながら現在の静岡理工科大学の情報センターのサーバールームというのはかなり貧弱です。そこで様々な形のバックアップが必要になるということ、またBCPと同時にバックアップの環境を作っていく必要があると思っておりました。SINET経由ができればいいのですが、当校の場合はまだSINETに加入できていないという点もあります。金銭面でも加入できない大学がかなり多いと思うので今後柔軟なバックアップ機能というのは必要でした。
 
3.使えるクラウドバックアップを選んだ理由
今回提案頂いたバックアップのツールというのは、暗号化ができるという機能があるためとても安心感があります。また、サーバだけではなく個人用PCへのバックアップというのはあまり聞いたことがないですね。組織として、「このサーバーのバックアップを取りましょう」というのはどの大学もやっていると思いますが、教員の個人向けに組織としてバックアップを提供しているというかたちは聞いたことないので、そこは「使えるクラウドバックアップ」の特徴かと思います。
 
4.実際に導入して改善された点 
定期的に自動でバックアップが取れるということで、教員にはバックアップの作業量や負荷が減ったということで評価を頂いています。何世代もバックアップが取れ、一ヶ月くらい前に戻れるので世代別にできて安心感があったと。フォルダ全体をとっても、変えたところだけを抜き出したいときもありますので、そういうアプローチができるというのは良かったです。
大学のデータをクラウドに保存するとなると個人情報の管理が問題になってくるのですが、「使えるクラウドバックアップ」はデータの暗号化ができるので安心感があります。
 
5.今後の課題や目標
まず今年度の目標としては、教員が約70名いるのですが、その6割くらいをカバーできるようなバックアップの基盤をつくり、うちの大学としての下地を作っていきたいです。
次のアプローチは、それを基幹サーバーの方に持っていくことです。その為には基幹サーバーのバックアップを検証して、サーバーや全体のストレージのバックアップを今後考えていきたい。それができれば次は法人グループの教員全体に広げていきたいです。教職員で考えると500名くらいになると思いますので、その500名に対してちゃんと使えるようなかたちを整えて、全体のバックアップ基盤を整えていきたいと考えています。
 
 
 以上、水野先生ありがとうございました。水野研究室では授業および校務で使えるねっとのクラウドサーバーを利用しているほか、学術論文や研究で用いた計算結果などのデータをクラウドバックアップで保存しているとか。様々なシチュエーションで活用していただき大変嬉しく思います。基盤作り、研究によりよいサービスを提供できるようにこちらも尽力していきたいと思います。今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします。
<< ブログHOMEへ