株式会社北里コーポレーション

株式会社北里コーポレーション

サービス: 使えるメールバスター

「攻めの守り」で脅威は止められる。日々のメールに潜むリスクをクラウドで一掃

静岡県富士市に本社を構える北里コーポレーションは、不妊治療や生殖医療に特化した医療機器の製造を手がける企業です。体外受精・顕微授精・卵子凍結といった高度な医療技術を支える製品を国内外のクリニックや販売店に提供しており、同分野では国内トップシェアを誇ります。

 

日々の業務ではメールを中心とした情報伝達が不可欠で、膨大なやり取りの中には「迷惑メール」による業務妨害や情報漏洩といったリスクが潜在しています。そこで同社が導入したのが、クラウド型メールセキュリティサービス「使えるメールバスター」。今回は、導入の背景と効果、今後の展望について、経営企画部 課長の大石様とマーケティング部の望月様にお話を伺いました。

 

 

経営企画部の大石様の写真

 

経営企画部の大石様。新幹線の新富士駅からすぐの本社ビルにて。

 

 

日本の生殖医療を技術で支える:トップシェア企業がクラウド導入に踏み切ったわけ

北里コーポレーションは上述の通り、生殖医療領域の専門メーカーとして国内外のクリニックに製品を提供。医療機器商社を通じた調達や販売ネットワークも展開し、医療現場に欠かせない存在としての地位を築いています。

 

企業の使命として「生殖医療における新しい可能性を広げる」ことを掲げており、研究開発・製造・販売・サポートまでを一貫して手がける体制が強みです。また、不妊治療の各プロセスすべてに対応する製品群を持つことが、他社との大きな差別化ポイントとなっています。

 

そんな同社において、メールは国内外の販売店やクリニックとのやり取りに欠かせない業務インフラです。受注システムとも連動しており、日々大量のメールが飛び交う中、課題として浮上していたのが「迷惑メール」の急増でした。

 

「まずは守りを」:信頼と実績のあるクラウド対策を導入

「スパムメールが多くて、迅速にお客様にリーチできない」

 

そんな声が社内から上がったことが「使えるメールバスター」導入のきっかけに。これを機に、マーケティング部の望月様が主導する形となり、業務効率に直結する課題に対して社内でメールセキュリティ体制の見直しが検討されました。

 

メールサーバ自体のグレードアップも当初は候補に挙がっていましたが、それには高いコストとシステム移行に伴う手間が発生します。そこで、「もっと手軽で確実な手段があるのではないか」との思いから、既存のサーバを活かしつつ、迷惑メールの対策に特化したクラウドサービスの導入を検討することになりました。

 

その中で候補に挙がったのが、使えるねっとが提供する使えるメールバスターです。望月様は同社のサービスを利用されていた経験があり、「この会社の製品であれば、安心して導入できる」と感じて社内に提案していただいたそうです。

 

「最初に“使えるねっと”という名前を見たときは、ユニークで面白いなと思いました。でも、実際に使ってみるとサポート対応も丁寧で、製品自体も日を追うごとに改善されている印象を持ちました。コストパフォーマンスと信頼性の面でも、非常に優れていると感じています。

 

メールにウイルスが添付されているケースは実はかなり多いので、私たちはそれを‟うっかり開いてしまうかも”というリスクに常にさらされているんです。何かが起きてからでは遅いので、そもそもそういったリスクは未然に防いでおきたいですよね。取引先との信頼関係を大切にしている当社にとって、これは大きな価値だといえます。」(望月様)

 

 

本格対策には使えるメールバスターがおすすめ

 

 

トライアルですぐに効果実感!全社導入で迷惑メールが激減

現在、使えるメールバスターは北里コーポレーション全体のメールドメインに対して一括で導入され、全社で運用されています。従来のメールサーバでは、件名に「SPAM」とタグを付けるだけの対応しかできず、スパムメールの除去や感染リスクの抑止には限界がありました。

 

「迷惑メールが年々増えていて、特に海外からのスパムが目立つようになってきました。社員ごとに(スパムメールであれば迷惑メールフォルダに自動で入れるなどの)振り分け設定で対応していましたが、限界を感じていました。メールバスターを導入してからはそもそも届かなくなる仕組みになり、安心感が違います。」(大石様)

 

日々の業務では、注文情報や納期調整といった重要な連絡がメールで行われるため、フィッシングメールによる誤クリックは業務リスクに直結します。製品導入後は、メールソフト上に不要なスパムが表示されることが大幅に減少し、個々の業務負担軽減と情報漏洩リスクの抑止に大きく貢献しています。

 

トライアル時点で効果を実感!即効性と実用性を評価

導入前に実施された1か月間のトライアル期間中から、「効果はすぐに実感できた」と語ってくださった大石様。すでに導入開始から2〜3か月が経過し、メールの受信件数や迷惑メールの内容を管理画面で可視化できる点も高く評価されています。

 

「大手ECサイトや運送業者名をかたった偽装メールが多かったのですが、だいぶ減った実感があります。完全にゼロにはなっていませんが、明らかに数は減りました。ごく稀に必要なメールがスパム判定されることもありますが、それは管理画面から元に戻せるので問題ありませんし、学習機能もあるので安心です。」(大石様)

 

 

自社ロゴ入りのフォークリフトの写真

 

倉庫前で見つけた自社ロゴ入りのフォークリフト。

 

 

迷惑メールとの終わらない攻防:それでも一歩先を守るために

導入後の運用は非常にスムーズに進んでおり、特別なトレーニングやマニュアルを用意せずとも直感的に操作できた点は大きなメリットでした。

 

「特に説明を受けなくても、管理画面を開けば見たい情報にすぐアクセスできます。UIが分かりやすいので、感覚的に“こうすればいいんだな”と分かる設計になっていて助かります。今後は社内向けの簡単なマニュアルを作成しようと思っていますが、正直それほど必要を感じないくらいです。」(大石様)

 

また、「まだサポートには連絡したことがないが、今後別の製品導入などの機会があれば積極的に相談してみたい」とも仰っていただきました。現在のところ大きなトラブルもなく安心して使えていることが、サポートに頼らずとも十分に運用できる製品の完成度を物語っています。

 

 

北里コーポレーションIVFライフサイクル図

 

生殖医療の次の可能性。いったい、どんな新しい選択肢があるでしょうか?

 

 

クラウド活用、これからが本番:第一歩を踏み出した北里の展望

今後、北里コーポレーションでは、さらなるクラウド活用を見据えています。現在はオンプレミスで稼働している社内サーバのクラウド化も視野に入れ、業務基盤の見直しが進められている最中です。

 

「クラウドサービスは今後さらに重要になると考えています。これまで導入してきた受発注EDI*やECサイトなども含め、よりセキュアで柔軟なインフラを目指していますし、今回のメールバスター導入はその第一歩だったと思っています。」(大石様)

 

使えるメールバスターが北里コーポレーションのセキュリティ対策と業務効率化の両立にどのように寄与していけるのか、今後のさらなる展開にも注目です。

 

今回お話を伺った皆様、ありがとうございました!

 

*EDI:電子データ交換(受発注などを電子化してデータをやり取りする仕組みのこと)

 

■使えるメールバスター

使えるメールバスターは、迷惑メールやフィッシングメールを自動で検知・除去するクラウド型メールセキュリティサービスです。既存のメール環境を変えることなく導入でき、業務効率化とリスク対策を両立。AES256ビット暗号化や長野県の自社データセンターを活用した高いセキュリティ性、充実のサポート体制も特長です。