データ保護・BCP

データ主権とは?中小企業が知るべき重要性と対策をわかりやすく解説

: #クラウド , #データ主権 , #リスク管理

Mar 03 2026

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近年、多くの企業でDX(デジタルトランスフォーメーション)やクラウドサービスの利用が急速に進んでいます。しかし、自社の重要なデータが、物理的にどこに保存されているかご存知でしょうか?

実は、中小企業が利用しているクラウドサービスの中には、データが海外のサーバーに保存され、外国の法律の適用を受けているものが少なくありません。これは、情報漏洩や法的リスクの観点から、見過ごせない重要な問題です。

本記事では、データ主権の基礎知識から、中小企業が取るべき具体的な対策、そして長野県に拠点を置く使えるねっとの信頼性の高いソリューションまでを詳しく解説します。この記事を読むことで、自社のデータを安全に守り、顧客や取引先からの信頼を高める方法が理解していただければ幸いです。

データ主権とは?基本的な意味を理解しよう

データ主権(データソブリンティ)について語る際、「データ・レジデンシー」「データ・ローカライゼーション」「ソブリンクラウド」といった関連用語が数多く登場し、混同されがちです。これらの概念は密接に関連していますが、それぞれ異なる意味を持っています。

まずは、これらの言葉の基本的な意味と違いを整理していきましょう。

データ主権(データソブリンティ)の定義

データ主権とは、データが保存されている国の法律や規制に従うという概念です。つまり、あなたの会社のデータがどこの国に保存されているかによって、そのデータに適用される法律が決まるということです。

具体例で説明しましょう。日本の企業が海外の大手クラウドサービスを利用した場合、そのデータは提供国の法律の対象となります。これにより、外国政府がデータの開示を要求した際、企業の意思に関係なく、重要な情報が海外政府に提供される可能性があります。

似ている用語との違い(データ・レジデンシー、データ・ローカライゼーション)

これらの用語の違いを分かりやすく整理すると、以下のようになります。

用語意味具体例
データ・レジデンシーデータが物理的に保存される地理的な場所東京のデータセンターに保存されている、シンガポールのサーバーに保存されている、など実際の設置場所
データ・ローカライゼーション特定の国や地域内にデータを留めることを義務付ける法的要件中国では個人情報を中国国内に保管する義務があるなど、国が定めたデータ保管のルール
データ主権データが保存される場所の法律が適用されるという概念米国のクラウドにデータを保存すると米国の法律が適用され、米国政府がデータ開示を要求できる可能性がある

「ソブリンクラウド」との関係性

ソブリンクラウドは、データ主権の要件を満たすために特別に設計されたクラウドサービスです。具体的には、国内のデータセンターで、国内の事業者が法規制を遵守して運用管理するクラウドサービスを指します。

日本企業にとってのソブリンクラウドとは、日本国内のデータセンターを使用し、日本の法律のもとで運営される、真の意味での「国産クラウド」といえるでしょう。

なぜ今、データ主権が中小企業にとって重要なのか?

データ主権は、もはや大企業や政府機関だけの問題ではありません。中小企業にとっても、「対岸の火事」ではなく、自社の経営に直接関わる重要な課題となっています。

経済安全保障やサイバー攻撃といった昨今のニュースでよく耳にするキーワードは、実はデータ主権と密接に関わっています。以下、具体的な理由を見ていきましょう。

経済安全保障の強化

日本政府は2022年に「経済安全保障推進法」を制定し(内閣府「経済安全保障推進法」)、国家として重要な技術や情報の管理強化を進めています。これは、国の政策レベルの動きですが、中小企業にも無関係ではありません。

企業の規模に関わらず、自社の技術ノウハウや顧客情報を適切に守ることは、日本経済全体の安全保障に繋がる重要な取り組みです。中小企業であっても、独自技術を持つ会社や大手企業のサプライチェーンに組み込まれている会社は、特に注意が必要です。

海外のデータ関連法規(GDPRなど)への対応

EUの「GDPR(一般データ保護規則)」では、違反した場合に売上高の4%または2,000万ユーロのうち、いずれか高い方が制裁金として科されます(個人情報保護委員会「EU(外国制度)」)。これは、海外に拠点や顧客がない企業でも、間接的に影響を受ける可能性があります。

例えば、利用しているWebサービスや分析ツールが、知らないうちに欧州の個人データを扱っていた場合、自社も法的リスクにさらされる可能性があります。

サイバー攻撃や情報漏洩のリスク管理

米国の「CLOUD法(クラリファイング・ローフル・オーバーシーズ・ユース・オブ・データ法)」により、米国政府は米国の事業者に対して、海外にあるデータであっても提出を命じることができます。

これは、意図せずして自社の機密情報が海外政府に渡るリスクを意味します。特に、競合他社の情報や取引先の機密データなど、ビジネス上重要な情報が含まれている場合、深刻な問題となり得ます。

顧客や取引先からの信頼獲得

サプライチェーン全体でセキュリティ意識が高まる中、「データを国内で適切に管理している」ことは、取引先選定の際の重要な安心材料となります。

特に大手企業との取引では、データ管理体制について詳細な確認を求められるケースが増えています。データ主権への適切な対応は、守りの一手であると同時に、ビジネス上の競争力強化にも繋がるのです。

中小企業がデータ主権を確保するための具体的な対策

「データ主権が重要なのは分かったが、何から手をつければ良いかわからない」という中小企業の担当者の方も多いでしょう。IT専門家がいない会社でも、以下の4つのステップを実行することで、データ主権に関するリスクを大幅に軽減することができます。

1データ保管場所の確認と国内データセンターの選定

対策の第一歩は、現状把握です。現在利用しているクラウドサービスの契約書やWebサイトで、データセンターの所在地を必ず確認しましょう。

まず、サービス提供会社のWebサイトでデータセンターの場所を確認してください。次に、契約書やプライバシーポリシーで「データの保存場所」の項目をチェックします。その際、「アジア太平洋地域」のような曖昧な表現ではなく、「日本国内」と明記されているかが重要なポイントです。

国内にデータセンターがあることを明記しているサービスを選ぶことが、最も確実で効果的な対策です。

2データセンターの物理的セキュリティと冗長性の確認

データが国内に保存されていても、データセンター施設自体のセキュリティと信頼性が不十分では意味がありません。データセンター選びでは、以下の物理的なセキュリティ対策と冗長性を重視しましょう。

まず重要なのが、厳格な入退館管理システムです。24時間体制のセキュリティ監視により、許可された人員のみがサーバー室にアクセスできる体制が整備されているかを確認してください。

電源・冷却システムの冗長化も不可欠です。UPS(無停電電源装置)や自家発電設備による電源の二重化、空調システムの冗長構成により、停電や機器故障時でもサービス継続が可能な設計になっているかがポイントです。

さらに、火災対策としてのガス系消火設備、地震対策としての免震構造など、災害やトラブルに対する多層防御が施されているデータセンターを選ぶことが重要です。

これらの施設レベルでの対策により、物理的な脅威からデータを確実に保護することができます。

3サプライヤー(委託先)の管理体制の確認

クラウドサービス提供事業者が、どのようなセキュリティ基準で運用されているかを確認することも重要です。

信頼性を判断する際の重要な指標として、ISO 27001認証の取得状況があります(情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格、ISO 27001について詳しくはこちら)。この認証を取得している事業者は、国際標準に基づいた情報セキュリティ管理体制を構築・運用していることが第三者によって証明されています。

また、データセンターのTier認証も確認しておきたいポイントです。日本では日本データセンター協会(JDCC)が策定した「データセンターファシリティスタンダード」が広く採用されており(JDCC 日本データセンター協会)、施設の可用性と冗長性を示す重要な指標となっています。Tier3やTier4の認証を受けたデータセンターは、高い可用性と冗長性を備えており、システム停止リスクを最小限に抑えることができます。

定期的なセキュリティ監査の実施状況や、24時間365日の監視体制の有無も、事業者選定の重要な判断材料となります。これらの第三者認証や運用体制は、サービス提供事業者の信頼性を客観的に評価するための貴重な情報源です。

4社内規程の整備と従業員への教育

技術的な対策だけでなく、人的な対策も同様に重要です。

社内ルールとして、まず「重要なデータは必ず国内サーバーに保存する」という基本方針を明文化しましょう。また、PPAP対策として、パスワード付きzipファイルのメール送信を禁止し、代わりに安全なファイル共有サービスを使用するよう徹底することが大切です。

個人のクラウドサービスへの業務データ保存を禁止することも重要な対策の一つです。さらに、退職者のアカウント削除を迅速に行う仕組みを整備することで、元従業員による不正アクセスのリスクを防げます。

これらのルールを明文化し、定期的に従業員研修を実施することで、ヒューマンエラーによる情報漏洩リスクを大幅に軽減できます。

データ主権対策なら「使えるねっと」にお任せください

ここまで解説してきた課題に対し、長野県に拠点を置く使えるねっとは、中小企業にとって最適なソリューションを提供しています。

中小企業が抱えがちな「コスト」と「IT人材不足」という2つの大きな課題を解決しながら、確実なデータ主権対策を実現できるのが使えるねっとの特徴です。

国産クラウドストレージで安心「使えるファイル箱」

使えるファイル箱は、データ主権対策の要件を完全に満たす国産クラウドストレージサービスです。

完全国内運用により、日本国内のデータセンターで運用され、日本の法律のもとで管理されています。特に注目すべきは、長野県という立地の戦略的優位性です。自然災害リスクが比較的低く、電力コストも抑制された長野県でのデータセンター運用により、優れたコストパフォーマンスを実現しています。また、Tier3レベルのデータセンターを使用することで、99.982%の稼働率を保証する高品質な施設環境と、冗長化されたインフラによる高い可用性を提供しています。

スタンダードプラン

¥23,200/月(年契約時)

1TB容量 ・ ユーザー数無制限

アドバンスプラン

¥66,000/月(年契約時)

3TB容量 ・ ユーザー数無制限

操作性の面でも、使いやすさを重視しています。WindowsのExplorerやMacのFinderと同じ感覚で操作できるため、従業員への導入教育の負担が少なく、すぐに業務で活用できます。

BCP・ランサムウェア対策も万全「使えるデータプロテクト」

データ保管だけでなく、事業継続計画(BCP)の観点からも重要なのがバックアップ対策です。

企業にとって、データの消失は経営に深刻な影響を与える可能性があります。使えるデータプロテクトは、このような最悪のシナリオを防ぐ重要な役割を果たします。

サービスの核となるのは自動バックアップ機能です。設定した間隔で自動的にデータをバックアップし、手動での作業忘れによるリスクを排除します。また、昨今増加しているランサムウェア攻撃に対しても、暗号化攻撃を受けた場合でもクリーンなデータから迅速に復旧できる体制を整えています。

世代管理により複数の時点のデータを保持しているため、任意の時点への復旧が可能です。さらに、長野県の安定したデータセンター環境を活用することで、自然災害リスクを分散し、確実な災害対策を実現しています。

長野県立地の戦略的優位性

使えるねっとが長野県を拠点とすることには、明確な戦略的意味があります。

地理的な観点では、長野県は首都圏に比べて地震や台風などの自然災害リスクが相対的に低く、データセンター運用において重要な災害リスクの分散効果があります。また、豊かな水系と安定した電力インフラにより、データセンター運用に適した環境が整っています。新幹線で東京から約1.5時間という立地により、緊急時のアクセス性も良好に保たれています。

使えるねっとのデータセンター・長野県

特に注目すべきは、ネットワーク回線の冗長化における長野県の地理的優位性です。中央部という立地特性により、東京方面・大阪方面の両方向にバックボーン回線を敷設できるため、障害時には即座にもう一方のルートに切り替えが可能で、シングルポイント障害(SPOF)を効果的に回避できます。複数キャリアが東京・大阪を結ぶ幹線ルートを通過させているため、キャリア冗長性を確保しやすく、より堅牢なネットワーク冗長性を実現できます。

コスト面でも長野立地は大きなメリットをもたらします。首都圏と比較して土地・建物コストが大幅に抑えられることで、運営コストの削減が可能になります。全国平均を下回る電力料金により、サーバー運用コストも効率化されています。さらに、適正な人件費水準により、高品質なサービスを適切な価格で提供できる体制を構築しています。

これらの優位性を顧客に還元することで、使えるねっとは業界屈指のコストパフォーマンスを実現しています。

専門知識がなくても安心のサポート体制

IT担当者がいない、または多忙な中小企業でも安心して導入・運用できるよう、充実したサポート体制を提供しています。

サポート体制は多岐にわたり、平日10:00-17:00の手厚い電話サポートをはじめ、技術的な質問から導入相談まで幅広く対応するメール、チャットサポートを用意しています。また、よくある質問やマニュアルを24時間参照可能なオンラインヘルプも充実させています。

日本語・英語での対応が可能なため、外資系企業や海外拠点を持つ企業の方々も安心してご相談いただけます。サポート内容についても、サービス導入時の初期設定支援から日常的な運用に関する疑問解決、トラブル発生時の迅速な対応まで、包括的にカバーしています。さらに、セキュリティ設定のベストプラクティスについても積極的に提案し、お客様の情報セキュリティ向上をサポートします。

1999年の創業以来25年以上、中小企業のIT課題解決に取り組んできた実績とノウハウを活かし、専門スタッフが丁寧にサポートいたします。

まとめ

データ主権は、もはや大企業だけの問題ではなく、中小企業にとっても避けては通れない重要な経営課題となっています。海外のクラウドサービスに依存することで生じる法的リスクや情報漏洩の脅威から会社を守るためには、国内でのデータ管理が不可欠です。

適切な対策を講じることは、リスクから会社を守るだけでなく、顧客や取引先からの信頼を高める重要な投資でもあります。長野県の安定したデータセンター環境とTier3レベルの高品質インフラを活用した使えるねっとのソリューションなら、コストを抑えながら確実なデータ主権対策を実現できます。

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