クラウドの世界には、業界でよく使われる専門用語がたくさんあります。中には、VPS、VDC、VPNなど、混同しがちな紛らわしい用語も。今回は、知っておきたいクラウド/ホスティング用語を21個まとめて紹介します。
目次
VPS、VDC…今さら聞けない略語の意味は?
DR、BCP、万が一の事態に関連した略語を知っていますか?
最近よく目にするIaaS、SSLとは?
略語だけではない、クラウド用語をご存じですか?
VPS、VDC…今さら聞けない略語の意味は?
VPS
VPS(Virtual Private Server)は、共有サーバのように「ひとつの物理サーバを複数ユーザで共有する」という形でありながら、仮想化技術によってそれぞれを独立させることで、専用サーバのような使い勝手を実現したサーバのことです。コストパフォーマンスの良さから今人気が拡大しています。
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VDC
VDC(Virtual Data Center)はバーチャルデータセンターの略で、システム基盤の運用に必要なネットワーク、サーバ、クラウドなどを、仮想のデータセンターとして一括で提供するサービスのことです。機密性の高いプライベートな環境を確保しつつ、保守・メンテナンス等のコストを抑えられるという利点があります。
VPN
VPN(Virtual Private Network)は、インターネット回線の上に仮想のプライベートネットワークを構築して、安全な通信を実現するテクノロジーです。社内の複数拠点間をセキュアなネットワークでつなぎたいときによく用いられます。
WAF
Webサーバへのアクセスをモニタリングし、不正アクセスや悪意あるアクセス、Web攻撃などを自動でシャットアウトするアプリケーションがWAF(Web Application Firewall)です。最近では、低コストで運用でき、導入も簡単なクラウド型WAFが注目されています。
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VPC
VPC(Virtual Private Cloud)とは、パブリッククラウド上で提供されるサービスで、安全で隔離されたプライベートクラウドのようなコンピューティング環境を構築できます。パブリッククラウドのテナントは、ルームメイトとアパートをシェアするようなものですが、VPCは自分専用の部屋を持つようなものです。自分が許可しなければそこに誰も入ることができないため、よりセキュアな環境を作り上げることができるでしょう。
WebDAV
WebDAV(Web Distributed Authoring and Versioning)とは、インターネット経由でファイルを共有したり、管理したりするためのプロトコル(通信規約)です。WebDAVにより、クライアントであるWebブラウザからWebサーバに格納されているファイルやフォルダを参照、編集、コピー、削除などの操作が可能になります。物理的には遠くにあるサーバをローカル端末のように手元で操作できるため、高い利便性が実現できます。
NAS
NAS(Network Attached Storage)とは「ネットワーク接続型ストレージ」のことで、ネットワークを経由してファイルのバックアップと共有を行います。NASがファイルサーバよりも優れているのは、導入・運用コストが低い点です。他方、デメリットとしては拡張性やセキュリティレベルに限界があることです。
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SLA
SLA(Service Level Agreement)とは、サービスの提供事業者と利用者の間で締結されるサービスの範囲や内容に関する合意です。主に通信サービスやクラウドストレージサービス、レンタルサーバなどに関して、サービスの定義や通信速度、利用停止時間の上限などの保証項目を定めます。
SLAに定められたサービスレベルを達成できなかった場合の処理方法は以下の3つに大別されます。
AES256
AES256とは、標準的な暗号形式であるAES(Advanced Encryption Standard)の1つです。AESには128bit、192bit、256bitの3種類がありますが、bit数が多ければ多いほど暗号化強度が高くなります。そのため、256bitは最も暗号鍵が長い方式であり、安全性が高いといわれています。たとえコンピュータによる解析を行ったとしても暗号解読には数百兆年かかるといわれているほどです。しかし、どれほど暗号形式の安全性が高くても、情報の管理が不十分であれば情報を盗取される可能性があるため、注意が必要です。
DR、BCP、万が一の事態に関連した略語を知っていますか?
DR
ディザスタリカバリ(Disaster Recovery)の略で、災害などの被害に遭ったときに問題なくシステムを復旧できる体制を構築することを指します。地震などの自然災害が多い日本では、DR対策が不可欠です。主なDR対策としては、クラウドなどを活用したオフサイトへのデータバックアップなどが挙げられます。
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BCP
BCP(Business Continuity Plan)とは事業継続計画のことで、不測の事態が発生しても事業を継続できるよう、事前に対策を計画としてまとめることを意味します。BCPで想定すべきシナリオは、自然災害はもちろんのこと、サイバー攻撃、情報漏えい、火災などさまざまです。
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最近よく目にするIaaS、SSLとは?
IaaS
「Infrastructure as a Service」の略で、サーバなどのITインフラストラクチャーを、クラウド経由で提供するサービスのことです。自社で保守やシステム更新などを行う必要がなく、容量などもニーズに合わせて柔軟に変更できることから、中小企業やスタートアップ企業を中心に導入が広がっています。
似たような用語にSaaS(Software as a Service)やPaaS(Platform as a Service)があります。前者はクラウドサービス事業者が提供しているソフトウェアをユーザがインターネットを経由して利用するサービスのことで、代表的なサービスとしてMicrosoft 365やGoogle Workspaceがあり、後者はアプリケーション開発者を対象にプラットフォームを提供するサービスを指します。
SSL
SSL(Secure Sockets Layer)は、インターネット上で通信を暗号化し、データのやり取りを安全に行えるようにするプロトコル(通信手段)です。WebサイトにSSLを導入することで、データの盗聴、改ざんなどを防ぐことが可能になり、クレジットカード情報や機密性の高い情報をセキュアに送受信できるようになります。
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略語だけではない、クラウド用語をご存じですか?
クラウドストレージ
いまさらという感じもしますが、クラウドストレージとはインターネットを経由してファイルを保管するストレージのことです。ローカルストレージと異なり、インターネットさえつながればオフィス以外のどこにいても、ファイルにアクセスしたり、共有したり、管理したりできる点が特徴です。ただ、インターネットを経由して利用するため、サイバー攻撃の影響にさらされやすい点が弱点といわれています。
クラウドストレージについて詳しく知りたい方はこちら
可用性
可用性とは、システムを長時間安定して稼働し続けられる水準のことを指します。高可用性を実現するには、システム障害やアクシデントを極力排除し、万が一の事態が起きても継続してシステムを動かし続けられるような体制を構築しないといけません。
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冗長化
冗長化とは、システム障害などが起きた場合に備えて、予備のシステムやハードウェアを常時稼働させておくこと。冗長化は、システムの高可用性を確保するための手段として、もっとも一般的なもののひとつです。
2要素認証
2要素認証とは、2つの要素によりユーザを認証する仕組みのことです。一般的な認証方法として用いられているIDとパスワードの組み合わせだけでは、第三者が本人になりすましてログインできてしまいます。
それに対して2要素認証は、IDとパスワードに加えて、さらに別の要素を使わないと認証できない仕組みになっています。例えば、指紋や顔などの本人の身体的な特徴と組み合わせれば、本人のなりすましを防止できます。
オンプレミス
オンプレミス(on-premises)とは、サーバやデータベース、ソフトウェアなどの情報システムを自社の施設内に導入・設置し、運用することを指します。現在、多くの企業で導入が進んでいるクラウドサービスの対極にあります。
オンプレミスはクラウドサービスよりセキュリティ面やカスタマイズ性に優れている一方、導入・運用コストがかかるというデメリットもあります。
オンプレミスについて詳しく知りたい方はこちら
ランサムウェア
ランサムウェア(Ransomware)とは、企業のコンピュータやサーバなどの端末に入り込み、その内部に悪影響を及ぼすマルウェアの一種です。ランサムウェアに感染したコンピュータのデータは暗号化されるなどの被害に遭い、それを解除・復元するために身代金を支払わなければならない仕組みです。
ランサムウェアの中でも近年増加しているタイプに「二重の脅迫(ダブルエクストーション)」と呼ばれるものがあります。単にデータを暗号化するだけでなく、支払いがない場合は盗取したデータをWebサイト上に暴露すると脅迫して金銭を要求する悪質な手口です。
ランサムウェアについて詳しく知りたい方はこちら
ホワイトリスト
ホワイトリストとは、管理者が安全と判断し許可したWebサイトやアプリケーションのみアクセスや実行ができるとする手法です。ブラックリストがリストの対象のみをアクセス禁止とするのに対し、ホワイトリストはリストの対象のみアクセスを許可する点で、より高いレベルのセキュリティを実現できます。
ホワイトラベル
他社の商品やサービスを自社ブランド名で販売することです。クラウド商品に限らずさまざまな業界・種類の商品・サービスが対象となりますが、デジタル化の波に乗る形でクラウドサービスのホワイトラベル化を行う動きも高まりを見せています。
上記でご紹介した使えるねっとのクラウドサービスは、販売代理店パートナーとして自社ブランド名で販売いただくことも可能です。今後も拡大を続けるクラウド市場に参入したい、新たな収入源を探している、ストックビジネスに興味があるという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。