FXの勉強をしたり、トレードの経験を積んだりしていくとよく聞く言葉に、「MT4」と「VPS」があります。今回はこのMT4とVPSとは何なのか、そしてFX取引にはなぜVPSが必要なのか、という点について見ていきましょう。
1. FXのMT4（MetaTrader4）とは？
FXの話題でよく耳にするMT4というのはMetaTrader4の略で、FX界隈で定番となっている取引専用ソフトの名称です。MT4は強力なチャート分析システムを始めとする数々の機能を備えていて、多くの専業トレーダーに愛用されています。MT4最大の魅力「エキスパートアドバイザー（EA）」
プロがMT4に引き寄せられる最大の要因とも言えるのが、MT4の持つ自動売買機能と、それを支援する「エキスパートアドバイザー（EA）」というアドオンです。MT4では、「こういう状況ではこの通貨をこれくらい買う」といったような売買のロジックを複雑に組み合わせたアルゴリズムを設定することで、FXの自動売買を行うことができます。一度設定しておけば後はそのアルゴリズムに沿って自動的に取引を行ってくれるので、チャートの動向をじっと見極めながら自分で売買する必要がありません。
そして、そんな便利なMT4の自動売買機能をさらに魅力的にしているのがEAです。EAというのは、世界中の投資会社やプロトレーダーがプログラミングした独自の取引アルゴリズムのこと。インターネット上では様々なEAが無料または有料で配布されています。それらを入手してMT4に読み込ませれば、プロの投資ロジックを自分でも簡単に実践できるようになるというわけです。
2. なぜMT4を使ったFX取引にVPSが必要なのか？
MT4を使ったFX取引には、FX専用のVPSが必須だとよく言われます。それは一体なぜなのでしょうか？FX専用VPSって？
そもそもVPSとは、業者の高性能な大容量サーバを仮想サーバとして分割し、分けられた個別のサーバをユーザーごとの専用スペースとして貸し出すサービスのこと。簡単に言うと、性能が高くて安定性抜群なサーバを、低コストでレンタルできるサービスだということですね。FX専用VPSは、その名の通りFX取引という用途に適したVPSになっていて、特にMT4の安定稼働に特化したサービスが多いです。
EAの自動売買で威力を発揮するVPS
FX専用VPSは、MT4でのEAを使った自動売買においてその威力を発揮します。EAの自動売買は高度な専門知識がなくても成果を上げやすい便利なツールですが、MT4を立ち上げている間しか機能してくれません。つまり24時間常にパソコンの電源をつけておき、MT4を起動させておかないと、あまり効果が出ないのです。しかし家庭用のパソコンを四六時中つけっぱなしにして、なおかつMT4という高機能なソフトをずっと立ち上げていると、パソコンに大きな負荷をかけてしまいますし、電気代もかかってしまいます。パソコンの寿命だって一気に縮んでしまいかねません。さらに、ネット回線の切断やソフトのフリーズといったトラブルが発生するリスクもかなりあります。
そこで登場するのがFX専用VPSです。VPSではハイスペックなサーバと高速な回線が使用されているのでMT4がトラブルに見舞われる可能性は限りなく低いですし、いざというときのリスク対策も万全に取られているから安心。レイテンシー（自動操作反映にかかる遅延時間）が低いため、常にアルゴリズムが意図する最善のタイミングで取引を実行できるというメリットもあります。
VPSならリモートでEAの取引状況をチェックできる
FX専用VPSにはもうひとつ大きな利点があって、実はVPSでMT4を使っていると、外出先などでもタブレットやスマートフォンからリアルタイムでEAの取引状況を確認することができます。簡単なログイン操作だけでVPSのデスクトップにアクセス可能なので、仕事の昼休み中や帰宅時の電車の中など、ちょっとしたスキマ時間に取引ステータスをチェックできて非常に便利です。3. まとめ
FXで安定して利益を上げたいなら、MT4のEAを活用した自動売買はとても有望な選択肢になり得ます。実際に著名なプロトレーダーの多くが自動売買を実践していて、その効果や可能性は誰もが認めるところ。しかし普段使っている家庭用パソコンで24時間自動売買をするというのは、やはりあまり現実的ではないですよね。そんなときに活躍するFX専用VPSは、FXで無理なく安定的に結果を出すために欠かせない、必須アイテムだと言えるかもしれません。
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