不自然な日本語のメール、心当たりのない請求、取引先を装った送金依頼……迷惑メールの手口はますます巧妙になっています。受信した後で対処しようとしても手遅れになるケースが増えている今、企業に必要なのは「届いてから対処する」から「届く前にブロックする」への発想転換です。
本記事では迷惑メールの実態・リスク・対処法と、中小企業がすぐに導入できる根本的な解決策を解説します。
この記事の要点
- ▶受信メールの42%が悪性メール(2025年最新調査)。BEC詐欺の2024年被害額は米国だけで約4,300億円
- ▶迷惑メールを開封してしまっても、内部リンク・添付ファイルをクリックしなければ被害は最小化できる
- ▶メールソフトのフィルタリングは「届いてから振り分ける」設計 ─ 根本解決はメールサーバに届く前にブロックするクラウド型サービスの導入
目次
迷惑メールをとりまく現状
「迷惑メール」とは何かに関して明確な定義はありませんが、「迷惑メール白書2022-2024(迷惑メール対策推進協議会)」によると、法律に違反する電子メールに加え、一般的に「迷惑」とされ社会的に問題となっているメールを含みます。
具体的には「受信者の意思に反して」「迷惑な方法で」送信される「迷惑な内容を含む」メールです。代表例として以下があります。
・ランサムウェアなどのマルウェア感染・不正アプリのインストールを目的とするもの
・フィッシングメールや架空請求など詐欺目的のもの
・違法商品の広告・有害情報を含むもの
・BEC(ビジネスメール詐欺):取引先・経営陣を装って不正送金させるもの
・標的型攻撃メール:特定企業の機密情報盗取を目的に送られるもの
中でもBECは近年急増しており、FBI IC3の2024年年次報告書によると、2024年のBECによる被害総額は約4,300億円($2.77B×155円換算)に達しています。迷惑メール・BEC詐欺の最新被害データはこちら>>
増加する海外発の迷惑メール
日本データ通信協会のモニター機への着信データによると、2023年時点では海外発の迷惑メールが約9割を占めています。2024年12月の着信件数は前年同月比521%増と急増しており、対策の緊急性は高まる一方です。
迷惑メール増加の背景
サイバー犯罪の手口が高度化・多様化するのに伴って、企業のセキュリティ対策も進化してきました。しかしサイバー犯罪の被害は減少するどころかますます増大しており、2025年には約10.5兆ドル(1,635兆円)の被害が見込まれています。
特にアジア太平洋地域・日本はサイバー攻撃の主要なターゲットとされています。また、企業がセキュリティ対策に膨大な費用を費やしているにもかかわらず、悪意のあるメールの約11%が企業のセキュリティ対策をすり抜けているとのことです。
「迷惑メール白書2022-2024」によると、2023年の世界全体の迷惑メール送信国はロシア(31.5%)・米国(11.3%)・中国(11.0%)・日本(3.6%)の順で、日本国内で受け取る迷惑メールの大部分が海外発です。
迷惑メールが減らない背景には、サイバー攻撃者にとって「コストパフォーマンスが高い」ツールだという点があります。コストが低い攻撃であるにもかかわらず、成功した場合の対価が大きく、手口は高度化し続けています。メールセキュリティ対策の全体像はこちら>>
迷惑メールを受信するとどうなる?
迷惑メールを受信すると、被害はその端末だけでなく企業全体・社会全体に広がっていきます。
個人情報の流出
近年、不特定多数にばらまく迷惑メールとは異なり、特定の企業や組織を対象にした「標的型攻撃メール」による被害が増加しています。IPA「情報セキュリティ10大脅威2026」でも「標的型攻撃による機密情報の窃取」が組織向けの上位脅威として挙げられています。
受信者はまさか攻撃者からのメールとは知らずに添付ファイルを開いたり、URLにアクセスしたりすることで、マルウェアに感染し機密情報を流出させてしまいます。標的型攻撃メールの手口と対策はこちら>>
フィッシング詐欺による金銭的損失
フィッシング詐欺とは、送信者を詐称したメールで偽サイトに誘導し、クレジットカード番号やアカウント情報を盗み出す詐欺です。国民生活センターによると、クレジットカード不正利用の被害額は2023年に約541億円(過去最悪)に達しました。
コンピュータウイルス感染
メール本文のリンクをクリックしたり添付ファイルを開いたりするとウイルスに感染するリスクがあります。さらにHTMLメールを開くだけでランサムウェアやウイルスに感染するケース、メールをブラウザで開くとメールソフトのセキュリティ機能が効果を発揮せず感染するケースもあります。
心理的ストレス
手口が巧妙化すればするほど、日常のビジネスメールと迷惑メールの違いを見分けるのが難しくなります。メールを開くたびに「これは迷惑メールではないか?」と確認する心理的負担は業務効率の低下にもつながります。
迷惑メールが来てしまったときの対処法
迷惑メールの見分け方
誤って迷惑メールを開かないために、以下の点を確認しましょう。
開いてしまった場合の対処法
うっかり迷惑メールを開いてしまった場合は次を守ってください。
① 添付ファイル・リンクは絶対にクリックしない(開封後でも、これを守れば被害は大幅に抑えられる)
② トラッキングリスクを認識する(画像やリンクにトラッキングが仕込まれ、開封が攻撃者に伝わる場合がある)
③ 情報システム部門に報告する(1人で抱え込まず、速やかに共有することが被害拡大を防ぐ)
迷惑メール撃退のために事前予防策として何ができる?
メールアドレスの公開範囲を限定する
不用意にメールアドレスをインターネット上に入力しないようにしましょう。特に業務用アドレスは公開に細心の注意が必要です。
信頼できるソフトウェア・ツールを活用する
ウイルス対策ソフトを常に最新の状態にアップデートしておきましょう。なりすまし対策にはSPF・DKIM・DMARCの設定も有効です。DMARC・SPF・DKIMの設定方法はこちら>>
多くのメールサービスには迷惑メール対策機能が備わっています。ただしメールソフトのフィルタリングはすべてのメールを一度受信してから振り分ける設計のため、本質的な対策には限界があります。
ヒューマンエラーを防止するための教育
年に1〜2回の研修だけでは不十分です。日常的なトレーニングによって全社員のセキュリティ意識を高めることが重要です。特にAI生成フィッシングが急増している2026年現在、「不自然な日本語で見抜く」という従来の判断基準は通用しなくなっています。
メールセキュリティ「使えるメールバスター」の機能紹介
使えるねっとが提供するクラウド型メールセキュリティサービス「使えるメールバスター」は、メール受信の際にスパム・フィッシング・ランサムウェア等のマルウェア・標的型メール攻撃などをフィルタリングし、メールサーバに届く前に遮断します。送信の際には、メールが相手先のブラックリストに登録されることを回避し、御社のブランドイメージを守ります。
AIによる迷惑メール検知機能
使えるほどに精度が上がる自己学習型AI技術を搭載。新しいパターンを即座に検出して詳細を特定するため、スパムやマルウェアが巧妙化・高度化しても対応し続けます。迷惑メール撃退率99.98%・ウイルス撃退率100%を実現しています。
完全クラウド型のためインストール不要
クラウド上のフィルタで迷惑メールをシャットアウトするため、メールサーバの負荷も最大80%軽減します。MXレコードの設定変更のみで導入でき、専門的なITスキルは不要です。
圧倒的なコストパフォーマンス
📋 1年契約プラン:月単価11,770円(税込)
📋 300メールアカウントまで定額(それ以上も可能です。お見積もりはお問い合わせください)
📋 初期費用なし・導入5分・無料トライアルあり
中小企業であっても、セキュリティ対策なしに情報漏えいが起きれば企業ブランドは地に落ちます。「そのうちやろう」と先延ばしにするのではなく、今すぐ対処することが大切です。
メールセキュリティサービスの詳細な比較・選び方はメールセキュリティソフト完全ガイドもあわせてご覧ください。
FAQ
迷惑メールは100%ブロックできますか?
世の中に「100%」はありませんが、使えるメールバスターのスパム撃退率は99.98%です。予想外の事態が発生しない限り、迷惑メールによる被害を受けることはないとご安心いただいて大丈夫です。
使えるメールバスターの導入手順・費用は?
導入手順は①申込み→②初期設定→③MXレコード設定の3ステップで完了、わずか5分でサーバに詳しくない担当者でも安心して導入できます。料金は1ヶ月契約プランが月単価12,870円(税込)、1年契約プランが月単価11,770円(税込)です。
迷惑メールは無視して大丈夫?
無視し続けると危険です。いつかうっかり開いて中のリンクをクリックしたり添付ファイルを開いたりするリスクがあります。また、HTML形式のメールは開封するだけで攻撃者に開封が伝わり、さらなる迷惑メールが送られる可能性があります。根本的な解決策として、メールサーバに届く前にブロックするクラウド型メールセキュリティサービスの導入をおすすめします。
お電話でのお問い合わせはこちら:03-4590-8198
(営業時間:10:00-17:00)
















