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PPAPはなぜ危険?政府も廃止したその理由と、今すぐできる代替策を比較

: #PPAP , #セキュリティ対策 , #データセキュリティ , #バックアップ , #ファイル共有

May 01 2026

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「PPAP、そろそろやめたいけれど、何から始めればいいかわからない」―そんな悩みを抱える中小企業の担当者は少なくありません。ZIP暗号化とパスワード別送によるPPAP方式は、一見安全そうに思えますが、実はセキュリティ上の重大な欠陥があります。さらに、政府も2020年以降廃止を表明し、社会全体で代替策への移行が進んでいます。

本記事では、PPAPの基本と問題点を整理した上で、中小企業でも導入しやすい7つの代替策を比較。結論として、操作が簡単でサポートが手厚い国産クラウドストレージが有力な選択肢であることをご紹介します。

この記事のポイント

▶︎ PPAPはZIPとパスワードを同じ経路で送るため、盗聴されれば暗号化が無意味になる

▶︎ 中小企業のPPAP代替として最優先で検討すべきは「クラウドストレージの共有リンク」

▶︎ 取引先がアカウント不要でリンクから受け取れるかどうかが、導入の成否を分ける

そもそもPPAPとは?今さら聞けない基本と問題点

 

PPAPとは、Password付きZIPファイルをメールに添付し、後からPasswordを別メールで送るというファイル送信手法の略称です。

・P:Password付きZIPファイルを送る

・P:Passwordを送る

・A:暗号化(Encryption)

・P:Protocol(手順)

2000年代後半、情報漏えい対策の一環として官公庁や企業で広く採用されました。当時は大容量ファイル送信やクラウド活用が一般的でなかったため、「メールで送れて簡単」「暗号化できて安全」という認識が浸透していました。しかし近年、通信経路やウイルス対策の技術変化により、その安全性は大きく揺らいでいます。

なぜPPAPは危険なのか?4つの深刻なリスク

なぜPPAPは危険なのでしょうか?以下では4つの具体的なリスクについて説明します。

リスク1:経路上での盗聴(同一経路問題)

PPAPでは、ZIPファイルとパスワードをそれぞれ別のメールで送りますが、どちらも同じメール経路を通過します。通信経路上で盗聴やメールサーバへの不正アクセスが行われた場合、両方を傍受されてしまう可能性があります。結果として、暗号化の意味が失われ、ファイルの中身が簡単に解読されてしまうのです。

リスク2:ウイルスチェックの無効化

暗号化ZIPファイルは、その中身をセキュリティソフトが検査できません。この仕組みを逆手に取り、マルウェア(特にEmotetなど)を仕込んだファイルが拡散される事例が後を絶ちません。受信者が不用意にファイルを解凍してしまうと、端末や社内ネットワーク全体に感染が広がる危険性があります。

リスク3:パスワードの脆弱性

「1234」「password」といった単純なパスワードや使い回しは、総当たり攻撃や漏えいデータベースを利用した不正アクセスに対して極めて脆弱です。仮に別送しても、パスワードの強度が低ければ安全性はほぼ確保できません。

リスク4:業務効率の低下

ファイルのZIP化、パスワードの設定、別メールでの送信、受信側での解凍―こうした作業は積み重なれば大きな時間のロスとなります。本来の業務に割ける時間が減り、生産性低下を招きます。

政府も「PPAP廃止」を宣言 - 社会全体の流れ

 

近年、情報セキュリティ対策として広く用いられてきた「PPAP」に終止符が打たれようとしています。この動きは単なる民間企業の流行ではなく、政府自らが率先して廃止を宣言し、社会全体でのセキュリティ向上を促す方針であることを示しています。

内閣府の平井卓也特命担当大臣(当時)は、2020年11月24日の記者会見において、内閣府と内閣官房での自動暗号化ZIPファイルの廃止を発表しました。会見では、ZIPファイルとパスワードを同じ経路で自動送付する方式は「セキュリティ対策の観点からも、受け取る側の利便性の観点からも、適切なものではない」とされました。

この取り組みは内閣府・内閣官房に留まらず、NCO(国家サイバー統括室)と連携して他省庁の実態調査が進み、地方自治体にも廃止の動きが広がっています。

企業や組織は、この政府の動きを単なる業務効率化の一環と捉えるだけでなく、セキュリティ対策の根幹に関わる国家的な方向性として受け止め、早急な対策を講じる必要に迫られているといえるでしょう。

PPAPの代替案となる7つの主要な方法

 

PPAP廃止に伴い、企業は安全かつ効率的なファイル共有手段への切り替えを迫られています。ここでは、代表的な7つの代替方法を紹介します。

1. クラウドストレージ(Google Drive, OneDrive, 使えるファイル箱など)

オンライン上にファイルを保存し、URLリンクで共有する方式です。アクセス権限の細かい設定や共有履歴の管理が可能で、容量制限も自社のニーズに合わせて変えることができます。セキュリティと利便性の両立が可能ですが、サービス選定や初期設定が必要になる場合があります。

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2. ファイル転送サービス(ギガファイル便など)

一時的にファイルをアップロードし、期限付きのダウンロードリンクを送ります。アカウント登録が不要で手軽に使える反面、無料版では暗号化やサポート体制が不十分な場合があります。

3. メール暗号化(S/MIME)

メール本文や添付ファイルを暗号化する仕組みです。普段使っているメールソフトから直接利用できるメリットがありますが、証明書の取得や設定が複雑で、IT知識が必要です。

4. ビジネスチャットツール(Slack, Teamsなど)

チャット内で安全にファイルを共有でき、コミュニケーションと一体化できます。ただし、取引先も同じツールを導入している必要があります。

5. セキュアコンテナ

端末上に仮想的な環境を構築し、専用アプリ内でのみ開けるファイル形式を利用します。アクセス制御が高度で不正利用を防げますが、相手側にもアプリ導入を求めるため、利用ハードルは高めです。

6. EDR(Endpoint Detection and Response)

端末レベルで脅威を検知・防御する高度なセキュリティ対策です。防御力は非常に高いですが、導入・運用コストが大きく、専門人材が必要です。

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7. Webダウンロード

社内のWebサーバやポータルサイトにファイルを置き、取引先がそこから取得します。社内管理はしやすいものの、サーバ構築や保守が不可欠です。

それぞれの方法は、セキュリティ強度・コスト・操作性などに特徴があります。中小企業では、使いやすさと安全性のバランスを重視し、自社の業務フローや取引先の環境に適した方法を選ぶことが重要です。

【比較表】自社に合うのはどれ?代替案7つのメリット・デメリット

 

以下では、7つの代替案それぞれのメリット・デメリットを整理します。まず各代替策の4軸評価をまとめると以下の通りです。

方法セキュリティ強度導入コスト手軽さ(受信側)取引先への共有
クラウドストレージ
ファイル転送サービス
メール暗号化
ビジネスチャット
セキュアコンテナ×
EDR×
Webダウンロード

1. クラウドストレージ(Google Drive, OneDrive, 使えるファイル箱など)

メリット

・高度なアクセス権限管理:閲覧のみ/編集可/ダウンロード不可など細かく設定できる。

・履歴管理とログ監査:誰がいつアクセス・変更したかが記録され、不正利用の抑止になる。

・大容量対応:数GB〜TB単位のファイルも共有可能。

・外出先からの利用:PC・スマホ・タブレットからアクセスでき、テレワークに最適。

・バックアップ性:ローカル障害や端末紛失時でもクラウド上から復元可能。

デメリット

・サービス選定の難しさ:セキュリティ機能や価格プランが多様で、比較検討に時間がかかる。

・初期設定の手間:ユーザー登録や権限設定など導入時に一定の作業が必要。

・取引先の制約:相手が特定クラウドの利用を禁止している場合は使えない。

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2. ファイル転送サービス(ギガファイル便など)

メリット

・即時利用可能:会員登録不要でアップロード〜リンク共有まで数分で完了。

・送信容量が大きい:無料でも数GB〜100GBの送信に対応するサービスが多い。

・有効期限設定:一定期間でリンクが無効化され、長期的な漏えいリスクを減らせる。

デメリット

・無料版のセキュリティ不安:暗号化やアクセス制御が弱く、運営会社のポリシーも不透明な場合がある。

・広告表示:受信ページに広告が表示され、ビジネス上の印象を損ねることがある。

・サポート体制の欠如:障害時や誤送信対応などのサポートが基本的にない。

3. メール暗号化(S/MIME)

メリット

・メール本文も保護可能:添付ファイルだけでなく本文も暗号化できるため機密性が高い。

・既存環境と連携:普段のメールソフトで利用でき、追加ツールが不要。

・送信相手を限定可能:証明書を発行した相手のみと安全に通信できる。

デメリット

・導入・設定の難易度:証明書の取得、インストール、設定が必要でITスキルが求められる。

・相手側の対応必須:受信側もS/MIMEに対応していないと利用できない。

・費用負担:有効な証明書を継続利用するための費用が発生する。

4. ビジネスチャットツール(Slack, Teamsなど)

メリット

・会話とファイル共有の一元化:議論の流れと添付資料を同じ場所で管理できる。

・検索性の高さ:過去のファイルやメッセージを高速検索可能。

・権限管理:チャンネル単位で共有範囲を制御できる。

デメリット

・取引先導入の壁:相手企業も同じツールを導入しないと共有できない。

・情報の分散:メールや別クラウドと併用すると情報が散らばる可能性がある。

・外部連携のセキュリティリスク:アプリ連携機能を使う場合、権限設定に注意が必要。

5. セキュアコンテナ

メリット

・高度なセキュリティ:開封期限やコピー禁止設定、スクリーンショット防止など細かい制御が可能。

・アクセス監視:不正アクセスが試みられた場合に通知される機能を備えることが多い。

・オフライン利用制御:端末に保存しても開封条件を制御できる。

デメリット

・利用ハードルの高さ:受信者も専用アプリをインストールする必要がある。

・導入コスト:比較的高額なサービスが多く、中小企業には負担になりやすい。

・操作習熟:利用者が慣れるまで時間がかかる場合がある。

6. EDR(Endpoint Detection and Response)

メリット

・高度な脅威検知:不審な動作やファイルをリアルタイムで監視・隔離。

・ゼロデイ攻撃にも対応:未知のマルウェアに対してもふるまい検知が可能。

・集中管理:複数端末のセキュリティ状況を一括で監視・管理できる。

デメリット

・高コスト:導入・ライセンス・運用費用が高額。

・運用負担:アラート分析や対応に専門知識が必要。

・ファイル共有そのものの仕組みではない:PPAP代替の直接手段ではなく補助的。

7. Webダウンロード

メリット

・自社管理の安心感:社内ポリシーに合わせたアクセス制御やログ取得が可能。

・継続利用に強い:取引先との定期的なファイル交換に向く。

・ブランド統一:自社ドメインを利用すれば信頼性を高められる。

デメリット

・構築コスト:サーバやCMSの設計・構築が必要。

・保守負担:セキュリティパッチ適用や障害対応など継続的な管理が不可欠。

・インターネット公開リスク:設定不備で外部からアクセス可能になる危険性がある。

中小企業がPPAP代替案を選ぶための3つの重要ポイント

 

PPAP廃止の流れを受け、ファイル共有方法の見直しは中小企業にとって喫緊の課題です。しかし、選択肢が多すぎて迷う担当者は少なくありません。ここでは、代替策選定の際に重視すべき3つのポイントを整理します。

1IT担当者不在でも運用できるか?

多くの中小企業では専任のIT担当者がいないか兼任運用のため、導入後の管理が複雑なツールは不向きです。管理画面が直感的で、日本語サポートが充実しているサービスが理想です。海外製のツールは機能面で優れていても、英語マニュアルのみの場合が多く運用ハードルが上がります。国内にサポート窓口があり、電話やメールで迅速に対応してもらえる環境も必要です。

2取引先のITリテラシーに合わせられるか?

どれだけ安全性が高くても、取引先がファイルを簡単に受け取れなければ意味がありません。相手がアカウント登録不要でリンクをクリックするだけでファイルを開けること、操作が直感的であることが重要な条件です。複雑なアプリ導入を求めると業務が滞り、トラブル対応に余計な時間を費やします。

3コストとセキュリティのバランス

無料のファイル転送サービスはセキュリティポリシーが不透明なケースがあり業務利用には不安が残ります。一方、大企業向けの高機能セキュリティ製品は中小企業にはオーバースペックです。現実的なのは、コスパよく必要十分なセキュリティ機能とサポートを備えた中小企業向けサービスです。

結論:中小企業のPPAP代替には「使えるファイル箱」がおすすめな理由

 

1. 直感的操作と純国産の安心感

「使えるファイル箱」は、WindowsのエクスプローラーやMacのFinderでデータのアップロード・ダウンロード・共有が可能なため、使い慣れた操作感でそのまま利用できます。ITに詳しくない方でも、ファイルのコピー・貼り付け・ドラッグ&ドロップで作業できるため、全社員への操作指導コストがかかりません。

データセンターは国内(長野)に設置されており、地震などの災害対策が整った環境で管理されています。使えるねっとは20年以上のサービス提供実績を持ち、中小企業のニーズに合わせた「機能性・安定性・価格のバランス」を重視しています。

2. アカウント不要で受信者も簡単ダウンロード

取引先とのデータ共有は「共有フォルダ」と「共有リンク」の二通りで行えます。特に一時的な取引先や大容量ファイルの送付には共有リンクが便利です。ファイルを右クリックするだけで作成でき、受信者はアカウント登録なしでリンクから直接ダウンロードできます。

共有リンクにはパスワード・有効期限・ダウンロード回数制限・宛先指定・閲覧のみ設定など高度なセキュリティ設定が可能です。誤送信した場合もリンクを無効化するだけで即座に対応できます。

3. ユーザー数無制限で月額低価格

社員が増えても追加課金なし。容量1TBのスタンダードプランは月額23,200円〜。さらに1TBあたり月額20,000円で無制限に追加可能です。

直感的な操作性・国内DCの安心感・アカウント不要の共有リンク・ユーザー数無制限の料金体系により、中小企業のPPAP代替として非常に有効なソリューションです。まずは30日間の無料トライアルで使い勝手を試してみてください。

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FAQ

 

Q. 無料のファイル転送サービスではダメですか?

A. 業務での利用には慎重になるべきです。
無料のファイル転送サービスは確かに手軽で便利ですが、ビジネス用途にはいくつかの注意点があります。無料版では通信の暗号化やファイルへのアクセス制限が不十分なことがあり、取引先との機密情報のやり取りには不向きです。情報漏えいや信用リスクは中小企業にとっても致命的になり得るため、コストだけでなく「安心して使えるかどうか」を基準に選ぶことが重要です。

Q. 取引先からPPAPでファイルが送られてきた場合はどうすればよいですか?

A. 感染リスクを避けるため、社内での対応と取引先への連絡をおすすめします。
添付されたZIPファイルはすぐに開封せず、必ずウイルススキャンを実施してください。暗号化されているため一部のセキュリティソフトでは中身をチェックできない場合もありますが、解凍前に確認することが基本です。その上で、取引先に対してクラウドストレージなどPPAP以外の安全なファイル共有方法への切り替えを依頼するとよいでしょう。

Q. PPAPの代替策を導入する前に、社内で準備しておくべきことはありますか?

A. はい、スムーズな運用のためにいくつかの社内整備が必要です。
新しいファイル共有ツールを導入する際には、社内の運用ルールをあらかじめ決めておくことが大切です。「どのファイルを共有対象にするのか」「誤送信時の対応はどうするか」「アクセス権限の付け方」などを事前に定め、社員全員が迷わず使えるよう簡単な利用マニュアルを作成することも効果的です。

まとめ

 

PPAP代替策の選定では、「IT担当者がいなくても使えるか」「取引先が簡単に利用できるか」「コストとセキュリティのバランスが取れているか」の3点が重要です。この条件を満たすサービスを選べば、PPAP廃止後も安全かつスムーズなファイル共有を実現できます。中小企業にとっては、国産クラウドストレージのように使いやすくサポートが手厚い選択肢が有力候補となるでしょう。

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